きょうだいの「絆」
- エリア
- 兄弟から
- 式場名
- ファミリーホール天王
- ご参列者数
- 10
2019.06.23(日)
- 藤枝市
- 故人様は一人暮らしでした。
急な他界。
どのようなカタチでのお別れが・・・。
とりあえず、まず最初に決まったことは兄弟とと甥姪達だけで送ること。
また故人様自身特定の宗教を信仰していたわけでもなく、その家の墓地も霊園にありました。
送る側のお身内はそれぞれに信仰している宗教があるため、宗教にこだわらないカタチで行いたいというのも話し合っていった中でのご希望でした。
人数が少なくお身内だけの参列なので、葬儀をせずに火葬のみをする形も考えましたが、頑張ってきた故人様のため何かしら儀式的なことをしてあげたいとの事。
そのような大まかなイメージはあるものの、ではその儀式の中でどんなことをしてあげたいかという具体的なイメージはもてていない様子でした。
献花や献灯、故人様の思い出の写真で作る映像の上映、一人一人からお別れの言葉を述べてもらうなどなど・・・。
まずは儀式の中にどんなことをするのかリストアップし、希望にかなうものを選んでいきました。
その中で、直接口に出してお別れを伝えるのは恥ずかしく難しいとの話しがあったため、儀式のなかで折り鶴を皆でつくり、メッセージを書いたカードを添えて棺に納める形を提案。
また、通夜を行うタイミングで故人様のお体を囲んでの式典を行い、葬儀を行うタイミングで故人様を偲んでのお食事会とすることを提案。
故人様含め身内さんで共通することが「お酒が好き」ということもあり、最期はお酒を呑んでくつろぐ場を作りたいとのお話もありました。
お食事会の席では思い出話をしながら改めて親族の絆を深める場とするために、またお酒を傾けるのにふさわしい、ゆっくりとあたたかくお召し上がりいただけるような懐石の食事「なごみ御膳」を選ばれてはどうかとお話ししました。
あわせて、食事の場には故人様の遺影やご遺骨とともに、お花のアレンジメントを飾り付け、会場の主役が故人様となるような会場づくりも提案しました。
そして当日…
通夜の場で折り鶴を作ってもらう場面では、みんながそれぞれお互いに折り方についてああでもないこうでもないと言い合いながらもとても和やかに進められており、いつしか会場内に一体感も生まれていました。
そうした中で、自然と故人様のお人柄のお話や兄弟さんが小さかった頃のエピソードなどが自然と話題に上がり、メッセージカードを書く手もとてもなめらかでした。
そして次の日の葬儀の場では、一品一品の食事を楽しんでいただきながら、あらためて思い出話に花を咲かせていらっしゃいました。華やかに彩られた故人様の遺影を前に、皆様それぞれに思いを乗せてお送りすることができた安心の笑顔も見受けられました。
◇この式を通して・・・◇
故人様のの為にみんながそれぞれに何かをし、そして自然と思い出話が交わされる場が提供出来たのではないかと思います。
私たちはたくさんの「ありがとう。そして、お疲れ様でした」をカタチにします。