自慢の妹
- エリア
- 姉から妹へ
- 式場名
- あいネットホール藤枝
- ご参列者数
- 100名
- その家の末っ子である三女さんはレゲエ関係のデザイナーで、世界中に友人がおり、ご両親はもちろんですがお姉さん2人からしても自慢の妹さんでした。
病気が発覚し、いつか死がくることはわかってはいたものの予想以上に早くこの瞬間が来てしまったことにご家族さんは涙が止まらず。
自宅に戻ってきてもみなさん言葉も発さず、呆然とした様子でした。
そして葬儀の打ち合わせ。ご家族のご希望をお伺いすると…
「金銭的に余裕があるわけではないが、出来る限り式自体は妹らしいものにしたい」とお姉さん2人から強い希望がありました。
ただお父さんは昔ながらの考えをお持ちで、そんな娘達の想いに反対する場面もありました。
時間をかけてみなさんと打ち合わせを行いました。
そして決まったこと、それは…
本人はデザイナーゆえ、もちろん着るものはご自身が作った洋服
故人はメイクに少しこだわりがあった為、お姉さん2人がメイクをする
写真を流すスクリーンのBGMは本人の好きだったレゲエの曲達
祭壇は故人が好きだった、故人のイメージカラーである”赤”一色の生花祭壇
それに合わせるようにまわりの供花達も赤一色に揃えることに
故人に対してのメッセージを柩に直接書いてもらう
会場作りに関してはすべての要望に応えられるわけではありませんが、妹さんの最期の場所…できる限りご希望に添えるように支度をしました。
その式場を見た一般ご関係の方々には「○○ちゃんぽい!」との声が多くありました。
それは家族も同じく。
式場を見た途端お姉さん方は涙を流し喜んで下さいました。
何も関係がない方が式場を見たら「葬儀にふさわしくない」と思うかもしれません。
また早すぎる別れ、特に棺の蓋を納める際は本当に辛いものがありました。
しかし家族の想いが詰まった最高の場所、最高の時間だったなと思います。