最後の晩餐～感謝の気持ちを添えて～
- エリア
- ご子息からお母様へ
- 式場名
- ファミリーホール天王
- ご参列者数
- 30名
- 亡くなったのはお母さん。
ご主人を早くに亡くされ、女手一つで子供３人を立派に育ててきました。
料理が得意で、その味はお店を出せるほど！
人に食事を振る舞ったり、わいわいと賑やかなことが大好きだったそうです。
そんなお母さんが亡くなり…
家族だけで送りたいというのが子供さん方の唯一の希望でした。
ただこちらとしてはお母さんの人柄を知った上で、家族だけで送るのは少し寂しいなと思いました。
そこでこちらからの提案として
「お通夜は近所の方や友人の方など参列できるようにし、葬儀当日は家族だけで送るようにしたらどうですか？」とお話してみました。
そのお話に快く賛成してくれた子供さん方。
あまり”こうしてあげたい！”という希望がなかった子供さん方でしたが、「参列者も含め一緒に料理を囲んでにぎやかに食事ができたらきっと母もうれしいと思う」というお話もその後ありました。
いろいろと相談した結果、
式場に料理を並べお母さんと一緒に皆さんで食事をするということになりました。
そして通夜当日…
通夜お経は滞りなく終了しその後、会食会場ではなく式場の真ん中にテーブルを置き、ビュッフェやお寿司、喪家様が用意した故人様の好きだったお菓子等をテーブルいっぱいに並べ、ご参列頂いたみなさんと一緒に最後の晩餐を楽しみました。
もちろん遅れてお悔やみに来る方のことも考え故人様の位置はそのままにしておきました。
通夜お経のあとの式場なので焼香の匂いがあること、一般ご参列の方々は戸惑って帰られるかもしれないという事は家族ももちろん承知の上でのお支度でした。
実際には何人かの一般参列者の方は帰られました。
ただそれでもご家族の皆様満足げな表情で「良かったよ」と仰って頂けたのでこちらも提案した喜びを感じましたし、故人様とご家族様らしい心温かかく優しい雰囲気のある素敵なお別れでした。
