見回り隊からの最期のプレゼント
- エリア
- 奥様からご主人へ
- 式場名
- あいネットホール藤枝
- ご参列者数
- 150名
- 12月25日のクリスマス、66歳という若さでお亡くなりになった故人様。
その故人様は長年警察官として人々を守りましたが、脳梗塞となり早期退職。リハビリをし回復後は近所の「見回り隊」として近所の子供達を見守っていました。また奥様や家族とも色々なところへ旅行したり、日々趣味である木工細工を楽しんでいました。警察官のイメージであるまじめで厳しくとは程遠く、とにかく優しく社交的で、子供が大好きな人。
葬儀は12月30日という暮れのご予定でした。打ち合わせ当初は年末だからということで本当に身近な方だけで送ろうと決まりましたが、ただ故人様の人柄など伺うと最期の時を本当にお知らせしなくていいのかと思い、ご家族に改めて相談させて頂き、結果出来る限りお世話になった方々お知らせをすることになりました。
当日は家族や奥様との写真や、警察官時代の制服、木工細工など思い出の品々を飾りました。
木工細工はたくさんありすぎて家中溢れているとのお話でしたので、会葬方々に故人様からの最後のプレゼントとしてお持ちいただくようにご案内。
通夜葬儀共に、想像をはるかに超える多くの方々にご参列頂き、用意していただいた木工細工も1つも残らず、すべてみなさんのところへ渡りました。
会葬のみんさん口々に「○○さんのためなら」「○○さんには世話になった」という言葉が多く…。中には人づてに知らせを聞き、名前も知らなかった「近所の優しい旗ふりのおじさん」が亡くなったからと、子供を連れてきてくれるお母さん方もいらっしゃいました。
その様子を見て、「しっかりしなければ!」と一度も涙しなかった娘さんたちが初めて涙され、
また奥様からは「こんなにみなさんから慕われていたことが改めてわかり、心から主人を誇りに思います」というお言葉がありました。
「寂しくはなりますが、これから前向きにがんばっていこうと思います」とおっしゃった
ご家族の笑顔が今でも頭の中に残っています。